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書きたい素材か、書きたくない素材か

投稿日:2018年12月9日 更新日:

書きたい素材だけを追いかけて、書きたくない素材には蓋をする。一見、それでいいように思ってしまいますが、実際には、そうもいきません。いい本を書こうと志したら、書きたい素材を封印し、書きたくない素材の蓋を開けるという作業をしなくてはなりません。
これは、プロであれ素人であれ、くぐり抜けなければならない関門です。

書きたくても、書いてはならないことがあります。
人を傷つけてはいけません。また、どんなに面白い情報でも、ウラの取れない情報は、発表は控えた方がいいです。たとえ、事実であっても、人を陥れるようなことは書いてはなりません。品位というものを考えましょう。

自慢話や自分だけにしかウケないエピソードも控えた方がいいです。読者がどう感じるかを、常に冷静に考えましょう。書きたいことだけを書き散らしていては、誰も読んではくれません。

書きたくない素材の蓋を開けることは、もっと難しいです。誰にでも、他人に言いたくないことの一つや二つはあります。それを全部言う必要はありませんが、ネタにする必要に迫られることがあります。
通り一遍のことを、ずらずらと書いていても、読者はついてきません。時には、自分の恥をさらけ出すことも必要になってきます。その生々しさが、臨場感となり、読者の感動が得られるのです。

大切なのは、読者があなたの本から、感動や共感が得られるかどうかです。読者の人生の参考になるのか、それとも勇気が与えられるのか。そのためには、著者は、時に書きたくないことも書かなくてはならないのです。
本を書きたい人は、読者のニーズに合わせて、書く内容を探さなければなりません。書きたい物、書きたくない物の中で、読者のニーズを考えながら、内容に工夫を凝らす必要があります。

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