最初はお酒の缶に火種を付けたものが販売されていましたが、徐々にお弁当にも付けられないか検討されるようになりました。そして、金属缶ではない容器、それもプラスチック容器で同様の温め方ができるようになりました。最初に実用化されたのはシュウマイ弁当で、外見は普通の発砲ポリスチレン容器でしたが、中にラミネートフィルムが入れられていました。そのフィルム内には水が入っており、フィルムの上にはアルミニウムに収めた生石灰が置かれていました。さらにその上にはポリプロピレンに入った食品が置かれ、最後に蓋がされていたのです。温まる仕組みは単純で、糸を引っ張るとフィルムの袋が破れて水が漏れだし、生石灰と混じって化学反応が生じるものでした。化学反応で熱が発生しますから、その熱を利用して温めたのです。
化学反応の力は意外に強く、1分も経てば湯気が立つほど温かくなります。そして5分もすれば熱々のお弁当を食することが出来るという優れものでした。もちろん安全性も考慮されており、発砲ポリスチレン、ラミネートフィルム等は全て食品に触れないような構造になっていました。
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