損益計算書のつくりには具体的にはどのような種類があるのでしょうか。
科目と、その部に関して細かく見ていきましょう。
まずは、営業損益についてです。
これはその名の通り、会社の本業(営業)で出た利益を指しています。もっと細かく言うと、会社の本業とは定款に示している業務を指します。これで稼いだものを売上高といいます。
この売上高は、本業以外の会社の業務で稼いだものは該当しません。例えば別に持っている会社の社宅の寮費として入ったものは、別の不動産収入として扱われるので注意しましょう。
次に売上原価についてです。これはその名の通り、売上のために仕入をした原価が該当します。例えば何か製造するような会社ならば原材料費用、小売業の会社のばあいは、直接的な物の仕入れ費用がこれに該当します。売上総利益は、この売上高から売上原価を差し引いた額で示されます。これは粗利とも呼ばれており、この純利益が少ないと値付けが安すぎると言えますので、注意して額を定める必要があると言えるでしょう。
また、ここには販売費及び、一般管理費も含まれます。
これは営業活動をする時に掛かった費用を指します。給与や人件費、家賃、通信費、水道光熱費、出張費用などもこれに該当します。営業利益は、売上総利益から、この販売費及び一般管理費を差し引いた額で求められます。会社が、本業を行っている上で得ることのできた利益を算出することができます。
逆に、この営業利益がマイナスになってしまった場合は、当然ながら赤字になってしまった状態と言えます。今後の会社の継続も困難になってしまいますので、必ず営業利益がプラスになるように会社の計画を立てるようにしましょう。